ひょいっと腰を掴まれ抱っこしたまま
陸が移動する。
空き教室だけど、机や椅子は何個かあるんだ。
あたしをその一つの机に乗せる。
カタン……
「きゃっ………!?」
机が揺れてバランスを崩し、陸の体にしがみついた。
すると…………
「…そういえば、誰かに触られてねぇよな?」
下から覗き込まれる。
「触られてはないよ?
……抱きしめられたけど」
「へぇ…誰に?」
「…上田君」
「…………懲りねぇな」
クスッと呆れた笑いをこぼす陸。
「なにしてるの?」
「言っただろ?
…カラダに教え込ませるって」
そう言って
チャイナドレスのボタンを外していく。


