地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐




「…で?


咲姉に半ば脅されて、仕方なくチャイナ服を着たと?」



おぉ…!
よくわかってらっしゃる!


コクコクと首を縦に振る。




「…馬鹿姉貴が……


杏に着せんじゃねぇよ」


「……???」



意味不明で首を傾けた。










フワッと抱き寄せられる。


「陸……?」


「…ったく。
俺だけが知ってれば、よかったのに…」



肩に顔を埋める陸。




「どういうこと?」


「……杏の他の奴に見せたくねぇんだよ。


見たら、絶対騒ぎになんだから」





「…地味っ子に騒ぐ人ってさ…

相当変わり者だよね?」




「・・・・・・・・。」