地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐



陸を見ると、眉間にかなりのシワがよっている。



やばっ…イライラが増えちゃった……






「ふ〜ん。なにを着たのかなぁ…?」



顔を覗き込まれる。



「………み……水着……と振袖………?」



何故か疑問形で答えた。




「…………水着?」


「うん…………?」


「どんなのを?」


「…………黒のフリルとレース付きのやつかな?」



陸と目線を合わせないようにする。





「……あのね?

男性スタッフさん達が固まるほど、似合ってなかったから大丈夫だよ?」



「………天然鈍感無自覚娘が」



はい………!?





「陸……?」



ため息をつく陸を見上げた。