あたし私の目の前に広がるのは、鉄格子の大きな門。 紅蓮ヶ崎学園の“玄関”だった。 あたしから見える範囲、門の中には誰もいなくて、静まり返っている情景に心に風が吹く。 うぅ・・・ あたし、これからどうするんだろう。 こんな所で誰に頼って生きてくんだろ?? 「瑠羽~いってらっしゃーい♪」 は?? なぜか、あたしの横にはお母さんがいて手を振っている。 「え、ちょ・・・お母さんは行かないの??」 あたしは校舎を指差して尋ねる。