きっと電話をかけたなら、いつかみたいに外車でやって来て。 そして私の事を当たり前のようにまた、ホテルへと連れて行くに違いない。 その時だけの、甘い至福の時間。 その時だけでも充分過ぎる……魅惑の時間。 それが欲しいのなら、今なら簡単に手に入れられる。 こんな輝きを失った私でも……。