バタバタと忙しい店内で、トイレの清掃を終え、フロアに戻ろうとしていた私。 その私に 「ゆいちゃん?」 目の前に現れたのは男子トイレへと向かおうとしていた男性の影。 その人は……当時と全く変わらない整った顔で、サラサラの髪で、 私をまっすぐに見つめていた。 「アキ……ちゃん……」 自分の格好がこれ程までに恥ずかしい事は無かった。 まさか、居酒屋の店員をしているなんて。 笑う? 痛い? こんな醜くなった姿は……面白い?