数日後。



それでも私は前田君の部屋にいた。



誰かに本気になるなんて



誰かに愛されたいなんて



……それを誰かの前で言う事は出来なかった。



好き、だとか



付き合う、とか



そんな口約束さえも無いままの、前田君とアキちゃんとの関係。



そして、それが上等だと言わんばかりの強気な女を演じてしまう自分。



結果誰にも愛されてないとか、思ってしまうのが辛いから。