あの、面接の時以来、久しぶりに見たアキちゃんの体は相変わらず綺麗で……。



その身を流れに任せながら、常に屋内にいるせいか肌が白いなぁとか、背中に回した手が汗に濡れる感触を覚え、汗が似合わないなぁ、とか。



そんな事を考える。



仕事に慣れたせいなのか、それとも臆病になったのか。



相手に合わせて演技をするだけの、別に望んでもいない時間。



望まれる事が嬉しいからこうして体を重ねるけれど、もし、こうしなくても求めてくれるのなら……抱き合っているだけでいい。



誰かの温もりを感じられれば、本当はそれで充分だ。