わざわざこっそり誘った割に、大切な話がある風でもなく、まるで昔からの友達だったように接してくるアキちゃん。



ひょっとしたら重要な用事でもあるのか……とか、



図々しいけれど、もしかして告白されたりとか無いよね? なんて余計な心配をしていた私は力ががっくりと抜けて……。



「何で急に私を誘ったんですか?」



思わず聞いてみたけれど、



「んーなんとなく」



どうもはっきりしない。



話を聞いているとこの業界に身内がいるんだとか。



そう言われてみれば、若いのに店長をしている事に納得がいくような気がしないでもない。