そして二日後。 仕事を終えた私は、アキちゃんが本気なのか半信半疑のまま携帯を取り出すと発信ボタンを押す。 すでに掃除を終えていたのかすぐに電話が繋がると、 「今どこ?」 そう当たり前のように尋ねる。 「まだ……お店の近くですけど」 「じゃあ迎えに行くよ」 用件だけであっさりと会話は終わり、少しして私の前に銀色をしたボルボのステーションワゴンが停車した。 「お待たせ」 その横顔は……やっぱり出来過ぎていて、どうしてか少し緊張してしまう。