狂おしいぐらい好きな人がいた。 ううん、過去形なんかじゃない。 今でも、おかしくなってしまいそうな位……その人が好きだ。 ケンと別れたあの日。彼は必ず迎えに来ると言った。 その日をずっと待ち続けた。 それでも、約束が果たされる事は無く……私は一人だ。 きっとこれからもずっと。 彼以上に人を愛せる事など、ありはしないのだから