それをいつものようにはいはい、とかわすと裏口を開ける。 「のんびりしてて」 その言葉と共に落ちてくるキス。 最初は親友と一緒に来た客……だったハズの私を、雅人は特別な目で見ていた。 もう一人のマサトに勝ちたい、とも言った。 けれど、根本的に違っていたんだ。 私が求めていたのは、雅人で、マサトでもない。 たった一人。ケンという名の男だけ。