踊ってるときは、あれこれ考えずにすむから、いい。 さっき見た光景も、とりあえず頭から追い出すことができるからいい。 照明を落とした会場で、ステージを照らすライト。 この日のために練習してきた振り付けは、しっかりと体が覚えてる。 音楽が終わると、大きな拍手があたしたちを包んだ。 「お疲れ~!」 バックステージに引き上げたあたしたち。 今日のダンスの出来は上々だった。こんなときの気分は最高。