私は部活を休んで家に帰った。



気の済むまで泣いた。



悔しさと切なさと悲しみが
私の心を乱す。



幸せってなんだろう。



そんなことを考えていたら
いつの間にか眠っていた。



私はメールの音で目覚めた。



携帯を開く。



銀次だ。



『昨日どうしたの?今日も
元気ないみたいだったし…
大丈夫?何かあったの?』



昨日、銀次には返事をしなかった。



ごめんね、銀次。



ありがとう。



でも言えないよ。



『ごめんね、大丈夫だよ』



1分後返事が来た。



『元気で笑ってる美幸が
一番好きだからね』



ありがとう。



私は罪のない人を
傷つける天才だ。



季節は夏の面影を消した。



#