スミレの部屋を開けたら見事に布団の中。



「コラ、起きろ」

「うるさいなぁ…」

「話しあるから起きろって」

「なに…遊和兄か…。キョウ兄かと思った…」



ムクッと起き上がったスミレは長い髪がボサボサ…。



風呂にも入ってないのか、タバコ臭い髪…。



どこ行ってたんだか…。



「今の時期、楽しいのはわかっけどもう少し落ち着けよ」

「だってお父さんが見合いさせるとか言い出すんだもん…」

「彼氏どうした?いたんだよな?」

「あんな意味不明なことばっか言うヤツ夏休み終わる前に別れたよ」

「じゃあしてみりゃいいじゃん。どんな相手か調べてやるから」

「絶対ヤダね!!」



スミレには大人の男に教育し直してもらうのがいちばんイイかも…。



こりゃダメだ。



親父に相談しよう。



久しぶりに行った稽古場では親父が桔梗とマンツーマン。



懐かしい…。



「どうかしたか?」

「稽古中ならまたあとで」

「いや、休憩だ」



桔梗も混ぜて話し合おう。