先生の膝の上で頭撫でられて…。



素直になれないのに今更どんな顔したらいいの…。



「サ~チ?」

「なに…」

「ごめんな?言い過ぎた」

「先生はずるい。苦しいのはあたしも一緒だもん。もう少しの我慢なのに…」

「うん、そうだな」

「先生なんて大…嫌いっ…」



なんだか泣けてきた。



先生の本当の気持ちを知った気がして。



先生も我慢してるんだって感じて…。



無性に苦しくなった。



「泣くな泣くな。お家で楽しいことしような?」

「子供扱いするな…」

「とにかく寝なさい。スッキリするから」



なんだか先生が優しい…。



涙を拭ってくれた指を握って本当に寝てしまった。



起きた時には体にブランケットが掛けられてて、テーブルの上には先生からの置き手紙…。



『買い物行ってくるから適当にしてて』



ひとりにしないでよ…。



寂しいじゃん…。



ムクッと起き上がって部屋の中をキョロキョロ見渡した。



パソコンつけっぱなし…。