「仮にも人を率いる者が、簡単に膝をつくなっ! みっともない!」

そう言って無理やり立たせた。

「何でわたしの言うことを聞かないの! 玄武が白虎に服従するなんて、前代未聞だわ! もうちょっと考えて行動しなさいよ!」

「かっ考えたさ! 服従したら、すぐに玄武を下りるつもりだった!」

正義くんは顔を真っ赤にして、叫んだ。

「それが無責任ってもんなの!」

わたしは正義くんの頬を、思いっきりつねった。

「ひっひだいっ! ひははん、ひらいっ!」

「頭の悪いコは、このぐらいしなきゃダメでしょ!」

最後に両頬をバチンっと叩いて、終了。

「翠麻くんや芙蓉さんのこと、言える立場じゃないわね。…2人のことは許してやんなさいよ」

「でっでもっ!」