翠麻達も何人かの手下を連れて来た。

でも青城先輩や朱李ちゃんの姿を見つけ、周囲の状況を見て、眼を丸くした。

「青竜に朱雀…! 何故あなた方が…」

「頼りねー忠臣だな。翠麻、芙蓉」

「何で陽菜子さんに警護を付けなかったのよ!」

「彼女をヘタに目立たせるわけにはいかなかったもので…。でも何であなた達は…」

「まっ、妙な縁でな」

「陽菜子さんには恩があるのよ。ここで返さなきゃ、朱雀の名が泣くわ」

う~ん。朱李ちゃんは凛々しいなぁ。

あのクレープ屋の前にいた子とは思えないぐらい、カッコ良い。

…って、胸きゅんしてる場合じゃなかった。