LOVEファイト!

わたしの学生生活の中では、全くと言って良いほど縁が無い。

なのに彼らは何故…。

「おかしいですね…。気配はあるのですが」

ゲッ!

わたしの気配が読まれてる!?

ありえない…! プロにさえ、滅多に悟られないのに!

悟ったのはメガネをかけて、制服をキチンと着こなしている学生だ。

「う~ん…」

「おい、どうする?」

「そうですね。もうきっぱりと腹を割った方が良いのかもしれません」

丁寧語を使うメガネの学生と、もう一人。

2メートル近くある高い身長と、ガッシリした体つき。そして体のいたる所にアクセサリーを着けた、いかにもといった学生。