お昼になって、わたし達は移動した。

水族館のあるビルのすぐ裏手が遊園地。

広い広場があり、こっちも大人気のスポットだ。

わたし達はお昼を食べる為に、広場に移動した。

「リクエスト通り、和食にしたの。口に合うと良いんだけど」

「ひなさんの手作りなら、何でも美味いよ!」

彼は食べる前から強気で言う。

…正直、プレッシャーを感じてしまう。

料理は一通りできるけど、凝ったものはあまり作らない。

簡単なものばかり作り慣れてしまってて、昨夜は結構苦戦した。

「実はお母さんに手伝ってもらいながら作ったの。だから味は…大丈夫だと思うけど」

バッグから重箱を取り出した。