LOVEファイト!

「部下から報告がありまして。四獣神の問題ならば、オレ等も関係ありますからねぇ。大至急、理事長とふっ飛んで来てみたらまあ…」

春市さんは周囲を見回し、苦笑した。

先代四獣神には、さすがの現役の四獣神も頭が上がらないみたいだ。

「ひなお嬢」

秋観さんが声をかけてきたので、わたしはそっちを見た。

…白雨は相変わらず踏まれたままだ。

「このたびは弟子が不始末をして、本当に悪かった。白雨はオレが直々に鍛え直すから、今回のこと、水に流してくんねーかな?」

「それが陽菜子お嬢様に謝罪する態度ですか? しかも厚かましく、要求まで押し付けて」

「夏目クンの言う通りですよ、秋観。もうちょっと、誠意を見せたらどうです?」

夏目さんと春市さんが、呆れた視線を秋観さんに向けた。