其の少年にとって、 代わり映えの無い毎日は、 体は酷く忙しないが、 心はいつも退屈で、 心が何かを求める度に、足を向ける場所が在った。 『あぁ、あの花を見に行こう』 何を求め、 其の地に行くのか、 我には解らない。 我には、 心など無駄な物なのだから。