そして秘密の〜番外編〜

俺ってそんなに信用されていないのか?

おまえ達の事を知ったら、ペラペラ話すように見えるのか?

そうじゃないのは、頭では分かっている。

きっと美雪は、沖野先生の事が誰かに知られたら、別れさせられるかもしれないと思って、不安なんだろう。



けど、少しイライラしてきた。

俺は体育館での2人も見てるんだぞ。



「それだけじゃない」

あの時の光景を思い出して、思わずそう言うと。

「……えっ?」

美雪が訊き返してきた。