朝、目覚めていつものようにベッドの上で伸びをする。 …と、視界に何か黒い物体が目に入った。 『あれ、コート掛け忘れたかな…』 そう呟き近づくと、その塊がもぞっと動いた。 『ひゃっ!!…え…何…?』 ゆっくりソレを覆っている布(らしきもの)をめくる。 触れる前から分かっていた。 でも有り得ないと思った。 『…誰?』 それは紛れもなく人間、 男はソファの上に丸くなって眠っていた。 .