やっぱり怖いよシエナ
本当時々人が変わるっっっ
私まで半泣きになりながらシンに「もういい」と訴える。
シエナも満足したようでニッコリ笑った。
「それより、君花の手、全然暖まらない」
「あんたの体温がぬるいんじゃないのー?」
シエナがシンから私の手を剥ぎ取る。
「それにしても冷たいわね」
シンもシエナも凄く暖かい。
「私いっつもこんなかんじだから、変って思ったことないよ?」
とりあえず、とシエナは自分の着ていた上着を肩にかけてくれた。
女の人にしてはがっちりめなんだって思う。
「今何か上に羽織るもの貰ってくるから」
「ありがとう」

