確かに冷え性だけど
シンの切羽詰まった感じに何かただならぬ心配をした。
「そうなのー?」
シエナがシンが掴んでないほうの手を握る。
「あらやだ本当。冷え性なんかじゃ言い訳つかないくらい冷たいわね」
生まれつきこんな感じなんだけどな
「君花どっか悪いとこでもあるのか!?」
シンがシエナの手を叩いて私の両手を確保する。
シエナは手をプラプラさせて痛がった。
「痛がってんの嘘だから、君花に心配されたいだけだから」
「でもシエナは女の子だよ」
シンは何を心配してるんだろうか
「あ、あのな、君花」
シンがシエナを睨んだ。
シエナもシンを睨む。
「言ったらどうなるかわかってる?シン」

