優花さんは私の手を握った。 「優花…夏紀がひいてるから…。」 タケちゃんのお兄さんは優花さんを引っ張って病室から出て行った。 優花さん…可愛い人だな。 見た目も中身も。 私…こんないい人達が周りにいたんだ。 幸せ者だったんだな…。 「夏紀?」 タケちゃんはぼーっとしていた私に話しかけてきた。