あぁ…… と思った時には、もう遅かった。 僕の左手は反射的にそれをかばってかざされる形を取っていたが、それは虚しくも徒労に終わった。 僕の握っていたはずの安物の万年筆は、一瞬で握り絞めた【レイン】の右手を経由して、僕の左の掌を突き抜け、僕の左目を突き刺し、そこでようやく止まっていた。