しかし、レインに兄はいないはずだ、と問うと レインは真っ直ぐに僕を見つめ、すぐに兄も……ルウの後を追うように居なくなってしまった、と云った。 そんなレインを見て、僕はそれ以上、話しかけることすら出来なかった。