彼女は、そう口にして開けっ広げに笑った。 そして、 『アタシは悪くない』と表情を変えて云った。 『アイツがずっとピンハネしてやがったのが悪いんだ。他の“客”より、ずっとサービスしてやってたのに……裏切りやがった。ずっと、ずっと前から裏切ってやがったんだ』 最初に彼女に“仕事”を教えたのも、“お客”を斡旋していたのも、彼女の継父だった。