六人目。

モートン。



『ボ、ボ、ボクは、な、な、なんにも覚えて、な、な、ないんだ』


いかにも、どんくさいという雰囲気と首を縮めるのが癖なのだろうか、終始どもりながらも彼は汗を拭い拭い話した。