純白の翼

さて、僕の行動の直後、少女は凄まじい反撃に出た。

空気の固まりを弾丸のように僕に向かって連射してきたのだ。

二、三発は外れたが、次の弾が足をかする。

激痛が足に走った。
痛い、本当に痛い。
そのせいで動きが鈍った僕の後頭部に、見事なコントロールで弾が直撃した―。

薄れゆく意識を手放しながら、思った。

「ああ、こいつは人間じゃない」と。


僕、近藤千春と早乙女風花の出会いだった。
思い出すと寒気がする。
…よく生きてたな、僕。