玄関のチャイムを押しても、返事も無いし、ドアも開かなかった。 「まぁ、夜ですしね…」 零が呟く。 「よし、近藤、ピッキングをしろ!」 「よし、じゃないですよ!? 夜中に女子の家に不法侵入ですよ!?」 「大丈夫だ、唯だし。」 「唯ですしね。」 二人の声がハモる。神様、僕、泣いてい? 結局、二十秒で鍵は開いた。 三善は、やっぱり近藤は便利だな~とかほざいたが、聞かなかったことにしよう。