純白の翼


二番目だって良かったの。

おかあさんがいないあたしにとって、おとーさんは一番だった。

おとーさんがいれば、それだけで幸せだったのに。

おとーさんは、私をおじいちゃんとおばあちゃんの所に預けて、どこかへ居なくなってしまった。

行方不明。

誰も、どこにいるか知らないの。

私は、ずっとおとーさんを待った。

死んだんだよって言われても、私だけは信じてた。

ずっと、待ってたのに。