生徒にたかる気満々の教育者ってありなのか?
「嫌だ。」
「俺より沢山稼いでるくせにケチな奴だな~。」
「こんな不良教師にやる金なんて持ち合わせてないです。」
「…分かった、分かった。真面目に仕事するか。
あの娘だが…お前、翼、見たらしいな?」
僕が少し動揺すると、それが顔に現れたらしく、三善は溜め息をついた。
「あの娘は、お前と同じ、『特待生』だ。」
その言葉に、今度は本格的に動揺した。いや、呆然、が正しいかもしれない。
「『特待生』?
だって、今年は、僕一人のはず…」
「正確には、近藤を含めて四人だ。他の三人は、国家機密に等しい扱いだからな、一般に情報公開されてないのさ。」
真面目な表情で、三善は淡々と告げた。
僕が感じたのは…驚きと嫉妬と、それより大きな喜び。
その感情が、溢れそうになって、微動だにしなかった。
カーテンが、風に吹かれる。
僕の髪も、さらさらと揺れた。
「嫌だ。」
「俺より沢山稼いでるくせにケチな奴だな~。」
「こんな不良教師にやる金なんて持ち合わせてないです。」
「…分かった、分かった。真面目に仕事するか。
あの娘だが…お前、翼、見たらしいな?」
僕が少し動揺すると、それが顔に現れたらしく、三善は溜め息をついた。
「あの娘は、お前と同じ、『特待生』だ。」
その言葉に、今度は本格的に動揺した。いや、呆然、が正しいかもしれない。
「『特待生』?
だって、今年は、僕一人のはず…」
「正確には、近藤を含めて四人だ。他の三人は、国家機密に等しい扱いだからな、一般に情報公開されてないのさ。」
真面目な表情で、三善は淡々と告げた。
僕が感じたのは…驚きと嫉妬と、それより大きな喜び。
その感情が、溢れそうになって、微動だにしなかった。
カーテンが、風に吹かれる。
僕の髪も、さらさらと揺れた。


