なのに…。

「…何でアンタがいるのよ?」

「ん?」

ズズッ~と髪パックのコーヒー牛乳をすすりながら、アイツは首を傾げた。

転校してきたクラスで、隣の席になった男子生徒。

まあ適当な接し方はした。

転校してきたばかりだし、彼を頼ることも多かった。

でも…何で昼休みに、アタシはコイツとお昼を食べているんだろう?

人気の少ない特別教室がある四階の階段。

そこでいつも昼食を1人で食べていた。

クラスメートから誘われることはあったけど、あまり一緒にはいたくなかった。

だから週に1・2回はここで1人で過ごすことにしていた。