「気をつけて。」


そのまま、先輩は私の頭を優しく撫でていく。


「あ…あの…」


先輩は私の髪を指に絡め取るように、ゆっくりと何かを味わうように撫でていく。


「わかった??」


先輩は首を傾げて、私にそう聞いてきた。


「……はい。」


先輩の笑顔につられて、私も少し笑ってしまった。


「じゃ、帰ろ。」


「はい。」