「せん…ぱい…!!」 「やっぱり、良い匂いがする…」 熊切先輩はそう、耳で囁く。 本当に高校生なのだろうか?と思うほど色っぽい声に、背中がゾクリと震える。 頭の中は、もうパニック状態である。 「先輩……っ」 私はたえきれず、先輩の背中に手を回しギュッと力をいれた。 「……先輩」 「なに??」