そう言って、私は勇悟の頭を叩いた。…と言うより殴った。 「いってぇ…!?」 「バカ!そんな事あるわけないでしょ、変態!!」 変態の部分を強調して、鞄を乱暴に持って教室を出る。 「お、おい小春!嘘だって、冗談に決まってるじゃねーかよ!!」 「冗談でも許さないから!!」 「小春〜」と、猫なで声で私の後ろを追ってくる。 「もう……」 勇悟はいったいどんな想像をしているんだろうか…。 確かに、何か起きたら先輩が横にいたり、指も舐められたりしたけど… 「うん、違う。先輩とは、何もない。」