いい人なのだから、嫌いではないのだろうけど…… 「それは好きとは言いません。」 「でも、嫌いじゃないし…」 「ですが…」と私が話しを続けようとしたら、昼休みが終わるチャイムが私の声と重なった。 「あ―――…」 「もう、行かないと…」 そう言って先輩は、席を立って食器やコップを片付ける。 「あ、シュークリーム…」 テーブルを見てみると、作りすぎてしまったらしくシュークリームがまだ山盛りになっている。