【完】先輩と保健室で




「え―――…?」


「問題ない。俺は、鮎川のこと好きだから。」


先輩がそう言った瞬間、身体中に熱が走るのが分かった。

好き!?

先輩が…私のことを好き…?本当に??聞き間違いじゃなくて??


「好きって……」


「毎日ケーキを持ってきてくれて、いい人だから。」


「……はい??」という、変な声が私の口から出てしまった。


たぶん…私が思ってる“好き”と先輩が思っている“好き”は違う。