【完】先輩と保健室で




ふと見ると、先輩の口の端にクリームがついている。

えーと、この場合は教えるべき…だよね??


「あの、先輩!」


「なに??」


先輩は口についたクリームには気づいてないらしく、普通にそう言ってきた。


「クリームが、口についてますよ。」


「え……」


私がそう言うと、少し慌てて自分の口を触っている。


「あ、ちがっ…そこじゃなくて右…ああもう!!」


私はなかなかクリームをとれない先輩にみかねて…


「はい、先輩。」


そう言って私は、先輩の口についていたクリームをとった。


「…ありがと。」


「いえ。」