【完】先輩と保健室で




「あの…カメラ…私、絶対に弁償しますから!!」


「……高いよ。」


先輩がそう言った瞬間、私の脳内に自分の財布が浮かんだ。


バイトもしていない私が、払える額ではなさそうだ…。


「あの…じゃあ……」


「鮎川……」


「はい?」と言って先輩を見ると、さっきのように先輩の顔が間近にあった。


「先輩…!?」


先輩はいきなり、私の背中に腕をまわして抱きついてきた。