「あの…カメラ…私、絶対に弁償しますから!!」 「……高いよ。」 先輩がそう言った瞬間、私の脳内に自分の財布が浮かんだ。 バイトもしていない私が、払える額ではなさそうだ…。 「あの…じゃあ……」 「鮎川……」 「はい?」と言って先輩を見ると、さっきのように先輩の顔が間近にあった。 「先輩…!?」 先輩はいきなり、私の背中に腕をまわして抱きついてきた。