そう言って、熊切先輩は優しく微笑んだ…。


「ごめんなさい。」


「謝らなくていい、側に居てくれるだけでいいから……」


そう言うと熊切先輩は、ギュッと私を抱き締めた。

熊切先輩の心臓の音が、トクンと私に伝わってくる…。


「先輩、好きです…。」


保健室のカーテンが揺れ、ゆっくりと時間が流れていく……


明日も明後日も、先輩とまたここで会うんだ…。


先輩と保健室で―――…





《END》