「勇悟、ありがとね!!」


「別に俺は何もしてねえよ…」


勇悟はそう言って、私から視線を外した。


「あ、じゃあまた明日ね!!」


「お、おう!!」


私はそう言って、保健室の扉に手をかけた。


「そんな笑顔見せられたら、決意揺らぐっつうの…」と勇悟が言ったことは、私は知らない…。


「失礼しまーす!」


「あ、鮎川…」