「もう智のバカ!もう知らないっ!!」 そう言って、東雲先輩は保健室から出て行ってしまった…。 「く、熊切先輩…追い掛けた方が後々面倒にならないんじゃ…?」 私がそう言うと、熊切先輩は一つため息をついて「仕方ないな…」と言って私から離れた。 「あ、そうだ鮎川。明日、ケーキ持ってきてくれる?」 「ケーキ…ですか??」 ケーキ…何かに使うのかな? 「写真撮るから…鮎川はケーキとセットでしょ??」 「先輩…」 明日、写真撮るんだ…なんだか自然と笑顔になっちゃうな…。 「鮎川…」 「はい??」