【完】先輩と保健室で




「……任されてない。」


横で熊切先輩がそう呟いて、他にもブツブツ言っている。


「あの、先輩…」


「なに?鮎川…さん。」


そう言って、先輩はこちらに視線を向けた。


「さん付けじゃなくても良いですよ、先輩なんですから。」


「んー……」


熊切先輩は、何故か少し悩んでいる表情を見せる。


「ん…分かった。」


そう言って、軽く笑った。