「うん、だから……」 そう言うと、熊切先輩は私の頬に手をそっと添えた……。 「せんぱっ…!?」 「だから、写真を撮ったらその人は居なくなるんじゃないかって…怖かった……」 熊切先輩は泣きそうな顔をして、私の頬を優しくなでる。 だから、熊切先輩は人の写真を撮らなかったんだ……。 「先輩……」 「大切な人だからこそ、撮れなかった……」 「……え??」 そう言うと熊切先輩は、私をギュッと抱き締めた。