「………先生。」 「あーもう、そんなに怒らないでよ熊切くん!」 先輩は表情を変えずに先生を見ているが、どうやら怒っているようだ…。 「寝不足による貧血だから、いっとき寝てなさい。」 そう言って、先生は大きな鞄を持って保健室の扉を開けた。 「あれ、先生どこかに行くんですか??」 「ええ、ちょっと二、三日出張にね。保健室はそこにいる熊切くんに任せてあるから、心配しないでね。」 「ばいばーい」と言って、先生は出て行ってしまった。