そのまま、徐々に徐々に口を近付けてくる…。 「ゆうっ…」 抵抗しようと勇悟の体をグッと押すものの、何故か力が入らなくてビクともしない。 「―――っ…」 もしこのまま勇悟を受け入れたら…もう泣かずにすむのかな…?? 「ゆう…ご…」 本当に…? このままでいいの? 「―――だ…」 「小春…?」 「やだ…よ…」 私はまた勇悟の体を押して…… 「熊切…先輩…っ」 その人の名前を、呟いた……